Q.クラウドサインでの操作はどのように行うのですか?

A. お客様の操作手順がわかる資料をご用意しております。そちらの資料をご参照の上、承認の操作及び原本保存の操作をお願いいたします。

Q.契約締結後に原本を保存とありますが、どういうことですか?

A. 原本データはクラウドサイン上に保存されますが、弊社ではお客様におかれましても原本の保存をお願いしております。
またクラウドサインでは、最終同意時から24時間をかけて電子署名の付与を行います。
最後の電子署名付与後(=最終同意から24時間経過後)のPDFデータをダウンロードし、保存をお願いいたします。

Q.クラウドサインで承認するにあたり、登録などは必要ですか?

A. お客様ご自身でのご登録は不要です。弊社がクラウドサインの登録を行っております。

Q.電子契約とは何ですか?

A. 紙で行っていた契約締結を、インターネット上で行う電子的な契約手法です。
電子での契約を行うことにより、PDFデータが契約書原本となります。
紙契約書より保存スペースが減り、郵送によりかかっていた時間を短縮、収入印紙などが不要になります。
なお弊社では、株式会社弁護士ドットコムが運営しているクラウドサインによる電子契約を採用しております。
クラウドサイン|Web完結・印紙税0円の電子契約サービス

構造コラム第27回「塔状比と基礎計画」

今回は、建物の高さと幅の比率と基礎計画ついての話です。   建物の高さ/建物の幅の比を塔状比と言います。 この塔状比が基礎の計画の目安になります。       この塔状比が2.5未満ですと、直接基礎の場合は常時荷重が支配的です。 必要地耐力は長期時の接地圧を考慮して検討します。     この塔状比が2.5以上となると、直接基礎の場合に地震時荷重の影響が出てきます。 必要地耐力は短期時の接地圧も考慮して検討します。     この塔状比が4未満ですと、杭基礎の場合は柱が押し込む力が支配的です。 杭は、長期軸力,短期軸力を考慮して必要支持力(=杭径)を検討します。   この塔状比が4以上となると、建物が倒れないように計画する必要が出てきます。 支点(柱下の杭位置)に引抜きが発生する可能性が高くなるためです。 杭は、地震時の引抜抵抗力を考慮して検討します。   また、この塔状比が大きくなればなるほど、杭に求められる引抜抵抗力も大きくなります。 そして、この引抜抵抗力は杭表面と地面との摩擦力が主たる要因です。 従って、場所打ち杭とした場合は杭径を大きくして杭表面積を大きくします。           建物形状によっては、部分的に塔状比2.5以上ないし4.0以上の場合があるかと思われます。 この時は前述の目安で考えると、部分的に地震力の影響が大きい直接基礎、部分的に引抜抵抗力の大きい杭基礎での設計が考えられます。     ここで、上図のように敷地境界までが狭い時の、直接基礎+地盤改良の場合を考えます。 まず、どのような改良工法であれ、一般的に一つの建物に対して部分的に改良体を変えることは行っておりません。 従って、『建物の殆どの部分で塔状比2.5未満だが、一部が2.5以上となる建物』の場合、その一部で必要となる短期接地圧が改良地盤の強度を決定する事があります。 (部分的に基礎面積を大きくして、短期接地圧と長期接地圧のバランスをとる方法もあります)     以上の様に、塔状比(建物の高さと幅の比)によって基礎計画が変わってきます。 構造種別、階数、高さ、面積などが似通っていても、建物形状が違えば(部分塔状など)、杭径や必要地耐力が変わってくるのはこのためです。   特に狭小地では、杭が打設できるか否かや、直接基礎を大きくできるかの問題点も含んでいます。     建物を計画する際には、塔状比が基礎計画へ影響することを考慮いただけると幸いです。

構造コラム第26回「ピロティとピロティ形式」

建築用語で「ピロティ」という言葉があります。日本建築学会編「建築学用語辞典」(岩波書店)によると、ピロティは「建築物の一階部分で、壁によって囲われず、柱だけの外部に開かれた空間」と記載されています。   前述の「柱だけの外部に開かれた空間」であるピロティは、意匠的な意味で書かれています。しなしながら、構造の観点での「ピロティ」は少々意味合いが異なります。   構造上のピロティは、ある階に地震の揺れに抵抗する壁(以下耐力壁)がある場合、その直下階には耐力壁が無く、柱だけで地震に抵抗する形式を指します。このような形式は、意匠上のピロティと区別するため、「ピロティ形式」や「ピロティ構造」と呼ばれます。また、ピロティ形式の柱を「ピロティ柱」や「下階壁抜け柱」といいます。     このピロティ形式の最も典型的な例をご紹介します。マンションなどでは、一般的に住戸の境界壁を耐力壁として設計します。しかし、1階はコンビニや駐車場にするため、耐力壁を抜いて広々とした空間となるよう計画します。このような建物はピロティ形式の建築物であり、1階を「ピロティ階」と呼びます。     ピロティ形式は構造上の弱点になってしまう場合が多く、過去の大きな地震被害でも、マンションの駐車場が潰れてしまった映像や写真をご覧になった方もいらっしゃると思います。もちろん構造設計ではピロティ階で崩壊しないように、ピロティ柱に鉄筋を多く入れ、地震に耐えられるように設計します。ですが、想定以上の地震が来た場合はどうしてもピロティ階に被害が集中してしまいます。   一方で、ピロティ(意匠上のピロティを含む)のおかげで被害が軽減したという事例が報告されています※1。東日本大震災では津波による被害が顕著でしたが、ピロティで外壁が無かったために、津波のエネルギーを受けなかったと分析されています。   身近な建物がピロティ形式かどうか確認しておくと、いざという時に有効な避難に役立ちそうですね。   参考文献 ※1 田中 礼治、澁谷 陽:津波とピロティ構造 (特集 東北地方太平洋沖地震5周年「震災復興と地震・津波対策技術」(その1)) 日本地震工学会誌 = Bulletin of JAEE / 日本地震工学会 編 (27) 2016-02p.36-41

構造コラム第25回「鉄骨造の場合の地中部について」

今回は、鉄骨造の建物を計画する時に、気をつけていただきたい点です。 特に狭小敷地の場合にご注意ください。 延べ面積を大きくとるために、外壁ラインを敷地境界に目一杯寄せる場合を想定します。   この時、地上部の柱・梁は小さいので、綺麗に納まっているように見えます。 また、エレベーターがあったとしても柱と大梁をかわして有効寸法が確保できます。   確かに”地上部は”綺麗に納まっています。   建物には地上部だけでなく、地中部が存在します。 鉄骨造の柱脚で代表的な、露出柱脚で考えてみます。   仮に地中部に1000*1000のRC柱型が必要な場合は、どうでしょうか。 へりあき距離が短く掘削ができない可能性がある事がわかります。 また、エレベーターの場合はどうでしょうか。ピットの有効寸法が確保できますでしょうか。         このように、鉄骨造の場合は地中部に地上部の柱より大きいRC柱型が入ります。 外周部やピット部の計画の際には、地中部にボリュームの大きいコンクリートの塊が 入る事を念頭に計画をお願いいたします。

構造コラム第24回「全体崩壊と層崩壊」

現行の構造計算は、稀に発生する中程度の地震(震度4~5弱程度)に対して「柱や梁が損傷しないことを目標」とする一次設計、極めて稀に発生する最大級の地震(震度6強程度)に対して「柱や梁に損傷が生じても、倒壊・崩壊しないことを目標」とする二次設計に大別されます。今回はこの二次設計に着目してお話します。   前述のとおり、二次設計では柱や梁が部分的に壊れることを許容しますが、倒壊・崩壊しないようにと定められています。柱や梁が壊れても、建物全体が倒壊・崩壊しないとは一体どのような状態なのでしょう。   建物全体の壊れ方には、大きく分けると2通りあります。梁が先行して壊れる「全体崩壊」と、柱が先行して壊れる「層崩壊」です。     全体崩壊は梁が壊れて変形がどんどん進み、地震のエネルギーを「ひずみエネルギー」に変換して地震に耐えようとする設計です。一方層崩壊は、梁よりも柱が先に壊れてしまいます。この状態では壊れた柱は上からの荷重に耐えきれずに潰れてしまいます。図だと2階にいる人はまず助からないでしょう。   設計ではなるべく層崩壊を避け、全体崩壊となるようにしますが、層崩壊となってしまう場合でも、柱が壊れた時点で想定される地震に耐えていれば問題ありません。   しかしながら実際に地震が起きた場合、設計で想定した壊れ方にならないことがよくあります。特にこの層崩壊になりやすい建物があります。1階に駐車場のあるマンションです。マンションの住戸部分は地震に抵抗する壁がたくさんありますが、1階の駐車場は壁がない場合がほとんどです。このような形状では1階の柱が先行して壊れてしまうことがあります。   もちろん設計では全体崩壊とする、あるいは層崩壊が起こる前に地震に耐える設計としていますが、実際はそううまくはいきません。   地震被害などで、1階の駐車場が潰れて車がぺしゃんこになっている写真を見たことがある人もおられると思います。あれはまさに1階で層崩壊を起こしてしまったのです。   このように、「この建物はどこが弱点でどう壊れるか」を考えながら建物を眺めてみると、建物への見方が少し変わるかもしれませんね。

構造コラム第23回「太陽光発電設備の構造設計-経済性と安全性の両立-」

太陽光発電設備は、2012年7月の再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT制度)の導入に伴い
建設が急増しました。
しかし近年、構造体力不足を要因とした暴風や大雪による被害が増加してきています。

被害の事例として下記があげられます。
・土砂災害・水害
・積雪による基礎の沈下
・暴風による架台の損傷

これは、2017年にJIS C 8955が「太陽電池アレイ用支持物の設計用荷重算出方法」に改訂され
た際、構造設計に関する内容が削除されたことが大きな要因として考えられます。

そのため経産省は、構造安全性を考慮した、太陽光発電設備の架台や基礎に関する設計ガイドラ
インを2018年を目処にまとめることとしています。




(出典:経済産業省 産業保安グループ 電力安全課 【太陽光電池発電設備に関する電気設備の
技術基準の解釈改正について】 平成30年3月12日)

しかし一方で、太陽光発電設備は事業の側面を持つ以上、経済性(コストメリット)も重要とな
ります。

構造設計者として経済性と安全性を両立した設計が求められています。
また今後は、事業の側面を考慮し、誰にでも利用できる設計システムの構築も考えていく必要が
あるかもしれません。

構造コラム第22回「基礎と建物と敷地」

今回は、基礎形式と建物規模と敷地条件のお話です。 ①基礎形式の種類 基礎の種類は大きく二種類の形式に分かれます。 一つが直接基礎(独立基礎,布基礎,ベタ基礎)で、もう一つが杭基礎です。 そして、一つの建物において直接基礎と杭基礎の併用は、建築基準法施行令38条により原則禁止されています。 ②建物規模と基礎形式の想定 建物規模・構造種別・設計ルートにより、どちらの基礎形式となるかが想定できます。 軽い木造は直接基礎,比較的軽い低層のS造やRC造も直接基礎、ペンシルビルタイプのS造や重いRC造は杭基礎などです。 ③敷地条件と基礎形式の想定 敷地条件により採用できる基礎形式が想定されます。 直接基礎が想定される建物でも、地盤を調査した結果によっては、杭基礎としなければならない場合もあります。 例えば、液状化する地域で支持層が深い場合です。 液状化するだけでしたら、一般的な地盤改良で済むかもしれません。 支持層が10m程度にある場合は、液状化層を貫通して支持層まで地盤改良を行うことにより、直接基礎を採用できます。 しかし、支持層が15m程度となると杭基礎の採用を考える必要があります。 それは、一般的な地盤改良工法(柱状改良による工法)の適用範囲が10m前後までのためです。 逆に、建物規模から杭基礎が必要な場合でも、直接基礎としなければならない場合もあります。 例えば、敷地形状が鰻の寝床のような細長い場合です。 一般的に、敷地幅が狭く杭打機が旋回できないので、必要な箇所に杭を打つことができなくなるためです。 この時は、建物計画自体の変更が必要になったり、施工可能な杭基礎を探していただくなどが発生します。 お見積りをご依頼の際に地盤調査結果もご用意いただくと、基礎計画のご案内もできます。 近隣ボーリングでもよいので、ご用意いただけましたら幸いです。