このたび、当社が構造設計を担当したプロジェクト 「リブウッド大阪城」 が、
グッドデザイン賞2025(公益財団法人日本デザイン振興会 主催) の ベスト100 に選定されました。
受賞対象は「集合住宅」というカテゴリーで登録されており、公共性・生活性も兼ね備えた設計として高い評価を得ています。
リブウッド大阪城は以下のようにコメントをいただきました。
中大規模木造建築のプロトタイプとして重要な作品である。構法を含めた種々の工夫や開発を伴いながら、あらわし耐火木造を実現している。構法のオープン化は、地域工務店の意欲を引き出し、国産木材の生産・流通拡大に寄与することを意図しているという。また、地下の巨大暗渠という悪条件を建築の魅力に転化し、木造あらわしをインテリアに効果的に取り入れ、構造・構法面のみならず、トータルのデザインが素晴らしい。デザインの力によって社会の変革を促していくという姿勢に敬意を表するとともに、この種の木造建築が普遍化し、都市の景色が変わっていくことに期待したい。
とても勇気がでるコメントをいただきました!!
🔧 U’planの役割と工夫
当社は構造設計全体を担当しました。
本物件は弊社にとって、とてもチャレンジングな物件でした。
構造種別にこだわらず、様々な物件を経験してきましたが、それらをフルに活用して何とか形にすることができました。
特に工夫したのは木造と鉄骨の剛性のバランスをとることです。
それにより、建物にかかる地震力が大きく左右されます。
木造の担当者と鉄骨の担当者にわかれて設計を進めていきました。
木造部分の設計が変わると、鉄骨部分の設計も大きく変更を余儀なくされるため、
鉄骨部分の担当者はとても大変でした。
また、確認申請機関とも何度もやり取りを重ね、建物の構成や構造的特徴を理解していただきました。
意匠設計者のビルディングランドスケープ様はもちろんですが、たくさんの関係者の努力により
完成した建物です。
🌱 意義と今後の展望
弊社が連名でグッドデザイン賞を受賞するのは今回が初めてです。
「あらゆる構造種別にかかわってきた構造設計事務所」である弊社が、
木造、鉄骨造、RC造のすべての要素が盛り込まれた本物件で受賞できたことはとても意義があることだと感じています。
今後もより質の高い設計・技術を追求し続けます。
関係者の皆さま、支えてくださった皆さまに心から感謝申し上げます。これからもご期待ください。