こんにちは!擁壁構造計算書のECサイト「StructureBank-工作物」の建築構造用語集 編集部です。今回は「高さ方向の地震層せん断係数の分布係数」とは何かを解説します。
構造設計をするうえで、意外と悩まされるのが「庇を薄くしたい」という依頼です。
世の中には庇を薄くする方法があふれていますが、流通材やコストのことを考慮すると方法は限られてきます。
今回は一般的な庇を薄くする方法を解説します。
木造ですが鉄骨にも応用できる考え方なのでぜひ、ご参照ください。
垂木のピッチを細かくする
最もシンプルな方法です。垂木のピッチは一般的には455程度ですが、これのピッチを少し細かくします。
@364や@303などです。
ピッチを細かくするだけなので、特殊な加工が必要ないのがメリットです。
コストは上がってしまいます。
また、ピッチを上げるにしても限界があります。筆者は@227.5なども採用したことがありますが、ほとんど板になってしまいました、、、
垂木の先端をカットする
垂木は片持ち梁なので、耐力や変形量は根元に依存しています。そのため、先端はカットすることができます。
根元は太いものの先端の見付は薄くできるので、効果は大きいです。
ただし、先端にかかる力が小さいと言えど限界はあるので先端から根元に向けてハンチ上に加工する必要があります。
構造用合板のみ持ち出す
庇の持ち出し長さが短い場合は、構造用合板のみ持ち出すことも可能です。
屋根の構造用合板は12㎜であることがほとんどであり、垂木がなくなるため、板状のきれいな薄い庇を構成することができます。
構造用合板の強度は高くないため、持ち出し長さは一般地域で300㎜程度です。多雪地域では避けましょう。
垂木を2段にする
軒の持ち出し長さ1m以上の長い時に有効な方法です。垂木を2段にして、持ち出し長さ500㎜程度から2段のうち1段の持ち出しを止めて、もう片方の1段を持ち出します。
持ち出すのは上段でも下段でもいいです。
先端カットの応用的な方法ですが、さらに先端をカットすることで持ち出した長さに対する薄さのインパクトは大きいです。
今回は木造の軒を薄くする方法について解説しました。
ケラバを薄くする方法は少し注意が必要なので改めて解説します。
StructureBank-工作物について
『Structure Bank工作物』は構造計算が必要とされない擁壁、塀、階段部材などの工作物に対する構造計算書や図面を、オリジナルのECサイトを通じて提供するものです。
サイトには安全性を確認した構造体の構造計算書類が格納されています。
以下の工作物の構造図と構造計算書をサイト上で購入することができます。
ユーザーは構造設計事務所に依頼することなく、必要な構造計算書類を購入することができます。
・高さ2mまでのL型擁壁(1階~3階建ての木造住宅を設置可能)
・高さ2mまでの逆T型擁壁(平屋建ての木造住宅を設置可能)
・高さ2mまでのコンクリート塀
・鉄骨階段の踏板
利用できる構造計算書類の総数は120点を超えており、様々な状況下における工作物のパターンを網羅しています。
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