【ウッドショック】データで見る動向

構造設計一級建築士の@mituru0622です!

2020年の初頭から住宅業界に大きな影響を与えている「ウッドショック」
米国の住宅需要が爆発的に増えたことやコンテナの高騰などが要因とされています。

林野庁から発行されている「木材の輸入状況」が7月に更新されましたので、現状がどのようになっているのか見ていきましょう。

米国の住宅供給状況と製材価格の変動

グラフを見ると、2020年2月以降に急激に住宅着工棟数が減少し、4月以降上昇傾向にあります。
これは明らかにコロナの影響と考えられます。
一方、製材価格はコロナ禍でも大きな変動なく推移していましたが、2020年の4月以降、住宅着工棟数増加に伴って、急上昇を始めています。

ここで気になるのが、住宅着工棟数の増加率と比較して価格の上昇が急激であるということです。
住宅着工棟数では2019年12月頃(150万戸程度)と2021年2月頃(145万戸程度)はあまり変わりありませんが、製材価格は約3倍程度になっています。

コロナにより働き手が減少し、製材の供給が減ったことと郊外での住宅需要の増加が相まったと考えられます。

2021年6月には製材価格は下落しています。今後の動向を占うには、来月の価格状況を確認する必要がありますね。

世界からの木材輸入量

木材輸入量はいずれも前月比より向上しています。
輸入量が増えてきたことと連動して価格上昇が頭打ちになってほしいものですね。

今後の展望について

今後の見通しは回復傾向に向かうのか?
株式会社日本総合研究所様の資料に展望が記載されています。
次回のコラムにてご案内します。

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