代表メッセージ

― we shape a happy space ー

構造設計者の描く幸せな未来

私は子供のころから自然の風景、特に美しい山々を見るのが好きでした。
また、物を作ることも好きで、近所の大工さんが家を建てる様子を日がな一日眺めているような子でした。
そんな私は迷うことなく大学の建築学科に進学し、卒業後はゼネコンの建築現場で監督として働きました。
現場では多くの職人さんと共に汗を流し、いろいろな建物を作り上げました。
それは最高に楽しく幸せな時間でした。

自分の設計した建築を世に出したい!

やがて、自分の設計した建物を現実に建てたい思いが湧き上がってきました。

設計事務所に転職して意匠設計を10年間学び、独立開業しました。

念願を果たしたものの、「⾃分を表現すること」にこだわっていた私の意匠設計は

さほど世間から評価されず、⾃⾝が思い描いていた理想の建築家像と、

現実の自分との乖離に苦悩する⽇々でした。

そんな私の利己的な考えを根底から覆したのは、阪神淡路⼤震災でした。

甚⼤な被害を⽬の当たりにして、建築に携わりながら人々や社会のために

貢献してこなかった⾃分を恥じました。

構造設計者になって人の役に立ちたい!

それまで意匠設計で築き上げてきた⼀切を捨て、40代で構造設計に転⾝しました。

それからは必死で構造設計と格闘する⽇々でしたが、⼈々の安⼼・安全につながる

構造設計という仕事の素晴らしさに、どんどん引き込まれてゆきました。

そんな中、あの耐震偽装事件が起こりました。

この事件を契機として、不正を⾏なった構造設計者や技術⼒のない構造設計事務所は

次々と淘汰されました。

私は失墜した構造設計者への信頼の回復を願いながら⽇々の仕事に励む一方、

未来のために人間性と技術力を備えた構造技術者を育てて行かなければならないと

考えるようになりました。

構造設計者が幸せな未来を創る!

私は、未来にどれほどテクノロジーが進歩しようと、社会環境が変わろうと、

その変化の第一歩を決断し方向付けるのは、常に人間であると信じています。

―We shape a happy space―

この短いフレーズが私たちの理念、志です。

Uʼplan にはこの理念のもとに、幸せな未来を共に創りたいと願う仲間が集っています。

もしあなたが、構造設計という仕事が人間の幸せな未来を創ることに貢献できると

信じられるならば、それはきっと実現すると思います。

一緒に幸せな未来に向かって歩みましょう。