それまで意匠設計で築き上げてきた⼀切を捨て、40代で構造設計に転⾝しました。
それからは必死で構造設計と格闘する⽇々でしたが、⼈々の安⼼・安全につながる
構造設計という仕事の素晴らしさに、どんどん引き込まれてゆきました。
そんな中、あの耐震偽装事件が起こりました。
この事件を契機として、不正を⾏なった構造設計者や技術⼒のない構造設計事務所は
次々と淘汰されました。
私は失墜した構造設計者への信頼の回復を願いながら⽇々の仕事に励む一方、
未来のために人間性と技術力を備えた構造技術者を育てて行かなければならないと
考えるようになりました。