高耐力耐力壁(壁倍率 最大19倍)導入について

日本木造住宅産業協会(木住協)が開発した「壁倍率 最大19倍の高強度耐力壁」を使用できるようになりました。

■ 設計の自由度と可能性を拡げる選択肢

今回導入した高強度耐力壁は、
短期許容せん断耐力:最大 約37.6kN/m
壁倍率:最大19倍
という非常に高い耐震性能を有しており、
従来よりも少ない壁量で建物全体の耐力を確保できることが大きな特長です。

これにより今まで木造では実現が難しかった以下のような設計がより現実的なものとなります。

  • 大開口や吹き抜けを含む自由度の高いプラン
  • 1階をピロティや駐車場とした木造3階建て
  • 鉄骨を使わずに大スパンを確保した構造計画
  • 木造による4階建て、5階建ての可能性

耐力壁の配置における制約が軽減されることで、
新たな解決策を提案することが可能となります。

■ 講習を修了した構造設計事務所しか使用できない耐力壁

この耐力壁は、国の告示に記載された耐力壁とは異なり、
木住協が指定する講習の修了が必須となります。

技術的な理解と設計管理体制が求められており、
U’planではこれらの要件を満たしたうえで使用認定を受けています。

「高耐力耐力壁が適用できるか検討したい」
「木造の4階建てや5階建てが実現できるか相談したい」
といったお声があれば、どうぞお気軽にご連絡ください。

■ 木造建築の未来を構造から支える

木造建築が都市部や中大規模用途で注目を集める中、
告示の耐力壁では実現できない案件が多く、
高い壁倍率を有する耐力壁と、それを担保する接合金物が開発されてきました。

U’planでは木造の可能性を広げるため、以下のような課題に積極的に取り組んでいます。

  • 意匠設計の自由度と構造安全性の両立
  • 鉄骨やRCに代わるコスト効率の良い木造構造の提案
  • 確認申請や施工性にも配慮した設計体制の整備

高耐力耐力壁の導入は、こうした取り組みの一環です。
今後も木造による豊かな建築を支える技術力と提案力を磨きながら、
業界全体の発展と普及に貢献してまいります。

引き続き、意匠と構造のベストバランスを目指すパートナーとして、
貴社の設計活動を支えてまいります。