こんにちは!擁壁構造計算書のECサイト「StructureBank-工作物」の建築構造用語集 編集部です。今回は「高さ方向の地震層せん断係数の分布係数」とは何かを解説します。
大規模な木造建築に欠かすことができない材料、CLT。
木材の利用促進に伴って近年、急速に注目を浴びている素材です。
今回はCLTの概要について解説します。
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CLTの読み方と意味
CLTはCross Laminated Timberの頭文字をとって「シーエルティー」と読みます。
Laminated Timberは集成材という意味があり、JASでは「直交修正板」と記載されています。
Crossにあるように集成材を直行させて構成されたものがCLTです。
CLTを構成する板(集成材)はラミナとよばれ、ラミナを3枚以上重ねたものがCLTとして取り扱われています。

CLTの利用箇所
集成材を直行させながら構成した「板」であるCLTは強度の高い「面材」として使用することができます。
- 床
- 屋根
- 壁
- 家具
建築物の中では、梁や柱としての用途ではなく床や屋根、壁として取り扱われることが多いです。
とはいうものの、設計者の発想によって大きな空間を構成するための大きな「梁」や「柱」として用いられたり、その用途に制限はありません。
設計者の好奇心を掻き立てるという意味でも魅力的な素材であることがわかります。
また、ベンチやテーブルなど家具として使用されることもあります。
CLTと構造計算
CLTを建築物の主要構造部として利用したり、耐震要素として利用する場合は「CLTを用いた建築物の設計施工マニュアル」に基づいて構造計算を行うことになります。

このマニュアルに記載されている工法は構造体すべてにCLTを使用する方法で、柱や梁がない代わりに壁・床で建物を構成する工法です。一般的に「CLTパネル工法」と呼ばれています。
それ以外の工法、例えば在来工法の耐力壁としてCLTを利用する場合は実験などで必要なデータを収集する必要があります。
CLT耐力壁が大臣認定を得ておらず、また告示にも明記されていないためです。
耐力壁に限らず、床材として使用する場合にも同様の注意が必要です。
CLTパネル工法以外にも一般的な工法に使用できるにはもう少しだけ時間がかかりそうです。
早く一般化されてコストや技術的にも誰にでも設計できるようになってほしいですね。
StructureBank-工作物について
『Structure Bank工作物』は構造計算が必要とされない擁壁、塀、階段部材などの工作物に対する構造計算書や図面を、オリジナルのECサイトを通じて提供するものです。
サイトには安全性を確認した構造体の構造計算書類が格納されています。
以下の工作物の構造図と構造計算書をサイト上で購入することができます。
ユーザーは構造設計事務所に依頼することなく、必要な構造計算書類を購入することができます。
・高さ2mまでのL型擁壁(1階~3階建ての木造住宅を設置可能)
・高さ2mまでの逆T型擁壁(平屋建ての木造住宅を設置可能)
・高さ2mまでのコンクリート塀
・鉄骨階段の踏板
利用できる構造計算書類の総数は120点を超えており、様々な状況下における工作物のパターンを網羅しています。
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