こんにちは!擁壁構造計算書のECサイト「StructureBank-工作物」の建築構造用語集 編集部です。今回は「高さ方向の地震層せん断係数の分布係数」とは何かを解説します。
今回は鉄筋コンクリートに欠かせない「鉄筋」の種類についての話です。
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丸鋼と異形鉄筋の違い
工事現場で、よくある風景です。

この後、コンクリートが打設され建物が完成に近づいていくわけですが、、、
この鉄筋は2種類に分けられます。

ただのツルツルした鉄筋を丸鋼、「リブ」や「節」と呼ばれる凹凸の突起を設けた鉄筋を異形鉄筋と言います。
鉄筋の名前でSD295やSD345などをみたことがある人もいるかも知れませんが、このSDとは「Steel Defotmed bar(異形鉄筋)」の頭文字です。
ちなみに丸鋼はSR(Steel Round bar)です。
異形鉄筋になぜ凹凸の突起を設けているかというと、コンクリートから鉄筋が簡単に抜けないようにするためです。

丸鋼を使う場面、メリットは?
なるほど、異形鉄筋は凹凸があって抜けにくいメリットがあるんですね。
では、ツルツルの丸鋼を建築構造に使うメリットはどこにあるんでしょうか?
答え「メリットはありません!」
じゃぁなんで存在してるんだ!という感じですね。一応、法律上は禁止をされているわけではないので使用することはできるのですが、今のところ新築で建築構造に丸鋼を使うケースを私は一度も見たことがありません(細かい部分に少しだけ使われているケースはあるかも知れません。)
では、使う場面が全くないかというとそうではありません。昔の建築物には、異形鉄筋ではなく丸鋼が使わせているケースがあります。耐震診断をおこなった時に、昔の建築のせん断補強筋に丸鋼が使われている場面に出くわす可能性もあります。
実務では、異形鉄筋がほとんどだとは思いますが、もしかしたら丸鋼にも出会うことがあるかも知れませんね!今回は許容付着応力度とはなにか?について解説しました。
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