こんにちは!擁壁構造計算書のECサイト「StructureBank-工作物」の建築構造用語集 編集部です。今回は「高さ方向の地震層せん断係数の分布係数」とは何かを解説します。
木造建築物は耐力壁によって地震や台風の振動に抵抗しています。耐力壁は2種類あって、筋交いと面材耐力壁に分類することができます。
今回は面材耐力壁について解説します。
筋かい耐力壁についてはコチラで解説しています。
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面材耐力壁の役割
面材耐力壁は地震や台風による水平力に抵抗する役割を担っています。
(面材耐力壁に限らず、筋交いなどの耐力壁すべてがそうですが、、、、)
面材耐力壁の構造
構造用合板やプラスターボードなどの面材で構成されている耐力壁のことを総称して面材耐力壁と呼びます。
面材を柱や梁、土台に釘で打ち付けます。
使用する釘はN釘やCN釘で、JIS規格で仕様が定められています。
また、倍率によって釘のピッチも異なります。


面材を定められたピッチで梁・柱・土台に打ち付けたものが面材耐力壁です。
面材耐力壁の取付方に大壁方式と真壁方式があります。
大壁は柱梁の外側に面材を取り付ける方法で、真壁は柱、梁の内側に取り付ける方法です。
面材耐力壁の種類
面材耐力壁には様々な種類があります。告示1100号にて以下の通り定められています。
- 構造用パーティクルボード
- 構造用MDF
- 構造用合板
- 構造用パネル(OSB)
- パーティクルボード
- 硬質木片セメント板
- ハードボード
- 炭酸マグネシウム板
- パルプセメント板
- 構造用石膏ボート(A種、B種)
- 石膏ボード
- 強化石膏ボード
- シージングボード
それぞれの厚みや釘のピッチによって耐力が異なります。
一般的には構造用合板やパーティクルボード、石膏ボードが用いられることが多いですね。
また、上記の告示耐力壁に加えて面材耐力壁には様々な種類がメーカーから販売されています。
面材耐力壁の利用箇所
面材耐力壁は外壁に用いられることが多いです。筋交いが断熱材などの充填不足の懸念があるのに対して、面材耐力壁にその懸念はありません。
また、外壁下地として構造用合板を用いることが多く、それを耐力壁に利用することで効率の良い耐震計画を立てることができます。
告示に床勝工法が明記されるようになってから、室内の耐力壁にも根拠を持って採用できるようになりました。
そういう意味では面材耐力壁には特に使用制限がないため、外壁に限らず様々な個所に利用されています。
今回は面材耐力壁について解説しました。
StructureBank-工作物について
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