木造の建築計画をするなら気を付けておきたい構造上のポイント5つ

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こんにちは!建築構造モデルデータダウンロードサービス「STRUCTUREBANK」の建築構造用語集 編集部です。

木造の設計を行うにあたっては、基本設計を良い方針でまとめ、実施設計をスムーズに進めたいものですね。
その為には構造のことを考慮しつつも構造計画を行う必要があります。
今回は、基本設計時に配慮しておいた方がよい構造上のポイントをご紹介いたします!

まずは壁量を確保する

建物全体的に、筋かいや面材を設置できる壁が必要です。
許容応力度計算を行った場合、施行令46条の壁量計算で算出する壁量よりも、おおむね1.5倍程度の耐力壁が必要になると言われています。

はじめのうちに構造設計者にラフなプランを見てもらい、必要な壁の枚数にあたりをつけておくことも重要なのですが、
プランが成り立たなくなるほど壁の追加を言われることがあるため、
施主との打合せ・プラン提案の際にある程度余裕を持って壁を確保しておくと、後々の調整も減らすことが出来ます。

壁の位置を偏らせない(偏心させない)

構造計算を行う場合も、基本的には偏心率の規定(≦0.3)を満足させる必要があります。
耐力壁位置の偏りが大きいと、バランスよく配置できるようにプランを調整しなければならない可能性が高くなります。
特に1Fが車庫のプランなどで注意が必要です。ただし既定の長さの耐力壁が確保できない場合は門型フレーム等の設置でクリアできることもあります。

壁の“長さ”にも注意する

意外に見落としがちなのが、壁の“長さ”です。
いくら耐力壁を入れたとしても、もしそれが縦に細長い筋交いだと、横から押される力に対してあまり効果がなさそうな気がしませんか?
その為、確保しなくてはならない耐力壁長さが筋かいと面材(合板など)といった耐力壁の種類によって決まっているのです。

  • 筋かい→ 壁長さW≧900 かつ 壁高さL /W ≦3.5
  • 面材 →  W≧600 かつ L/W ≦ 5.0

例えば、900グリッドは階高3150 , 910グリッドは階高3185を超えると筋かいが1スパンでは使えなくなります。
耐力壁の有効長さ
桁落ち部分など、高さの違う耐力壁は、剛性が変わることを考慮して
検討しなければならないことがあります。
最低でも階高の半分以上の高さが無いと、耐力壁として見込むことは難しくなります。

上下階の壁の位置を揃える

2階以上で、持出部分やスパンの長い梁上の耐力壁は、梁のたわみを考慮して、告示で決められた壁倍率よりも耐力を低減させて検討することになります。
上下の壁や柱はできるだけ揃っている方が効果が高いです。
下階柱抜けの耐力壁

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