【ウッドショック】今後の展望

構造設計一級建築士の@mituru0622です!

前回のブログで2021年7月現在の木材輸入量の状況を林野庁のデータで確認しました。
⇒(【ウッドショック】データで見る動向】
今回はその状況を受けてどのような分析がなされているのか、株式会社日本総合研究所様の
レポートを基に確認していきましょう!!

日本経済展望から見るウッドショックの今後の動向

日本総研様から発表されている日本経済展望を確認していきます。
日本経済展望は下記リンクからダウンロードできます。

https://www.jri.co.jp/report/medium/japan/2021/

本データには現在の日本経済について概況を把握することができます。
・景気
・企業
・外需
・雇用所得
・家計
・物価
の六分野で分析されています。

ウッドショックが住宅着工を下押し

前回のブログで読み取ったようにウッドショックの原因は需給両面の原因があると分析されています。
需給面では米国の金融緩和政策により住宅ローンが金利が低水準にあることも指摘されています。

また意外と知られていないのですが、供給面でも米国の課題があります。
木材伐採業の雇用者数が2010年代より減少基調にあることです。
供給能力の低下も木材高騰の一因です。

ウッドショックの今後の展望

それでは日本総研の分析では今後のウッドショックの動向はどのように結論付けられているのでしょうか。
資料によると

先物価格の先行性を踏まえると、輸入物価は今後一段と上昇する可能性。

資材不足により、上期の住宅着工戸数は前年から▲5.7万戸(前年比▲13.7%)減少すると試算。


なかなかきつい結論となっています。

ただし、前回のコラムでもお伝えした通り、米国における価格の上昇は一時下落しており、落ち着きを見せ始めています。
年内は厳しい状況が続くようですが、コロナウイルスのワクチン接種完了と同時に景況感が上向くという見方もあります。

住宅業界もその流れにのって改善の兆しを見せてほしいものですね。


2回にわたりウッドショックの現状についてお話ししました。
しばらくは厳しい状況が続くと思いますが、業界一丸となって乗り越えていきましょう!!

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