こんにちは!擁壁構造計算書のECサイト「StructureBank-工作物」の建築構造用語集 編集部です。今回は「高さ方向の地震層せん断係数の分布係数」とは何かを解説します。
各部位の名称

CLTを構成する各部位の名称は上図の通りです。
ひき板を最小単位として平面的、立面的に並べるため厚さ方向に様々な名称があるのが特徴です。
CLTの構成
CLTの最小単位はラミナと呼ばれるひき板です。
ラミナを同じ方向に並べます。ラミナを重ね合わせてCLTを構成していきます。
ラミナ1枚分の厚みをプライと呼びます。ひき板がプライ毎に並行な場合、2プライを合わせて層と呼びます。
ひき板がプライ毎に並行ではなく、直交している場合、1プライだけで層と呼びます。
以上のルールでCLTの構成を表現します。


1プライは20~30㎜でほとんどの場合は30㎜です。
ひき板の方向によって強度が異なるため、CLTの構成は用途によって慎重に選択する必要があります。
記号の意味
CLTの構成は〇層〇プライで表現します。では、強度はどのように表現するのでしょうか。
強度区分はJASで規定されており、ラミナの強度が指定されています。
ラミナはひき板のことですね。
すべて同じ強度のラミナで構成されいる場合は集成材と同じように同一等級と呼ばれ、S(Same)で表現します。
異なる強度のラミナで構成されている場合は異等級と呼ばれ、Mx(Mix)で表現します。
S、Mxの後にヤング係数(かたさ)を示す数値を入れます。
※Sの場合は30、60、90、120、Mxの場合は60、90、120です。
つまり、CLTの強度区分は以下の通りとなります。
- S30、S60、S90、S120
- Mx60、Mx90、Mx120
今回はCLTの構成について解説しました。構成と読み方を理解するとCLTが身近な存在に感じますね。
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