こんにちは!擁壁構造計算書のECサイト「StructureBank-工作物」の建築構造用語集 編集部です。今回は「高さ方向の地震層せん断係数の分布係数」とは何かを解説します。
建築物において水平荷重を適切に耐震要素に伝達させるためには水平構面に十分な耐力を持った部材を設置することが欠かせません。
特に木造においては、ほとんどの計算ソフトが「水平構面が剛床である」という前提で製作されています。
木造では構造用合板や火打ちで水平構面を剛床としますが、メーカーから様々な商品が発売されています。
今回は水平構面に利用できる商品を調査し、分類してみました。
ブレース系
ブレース系は主に火打ちの代替品として利用されることが多いです。また、中規模な建築物に対してコストダウンのために用いられることがあります。
ビス、接合部まで全てセットになっています。
所定の倍率を確保するためには吹抜け部分の形状に制限があります。
垂木強化系
垂木の接合部を強化することで屋根水平構面の倍率を向上させる金物です。勾配天井を構成し、火打ちをなくすために垂木を強化する際に使用します。
構造用合板床倍率強化系
床面が小さいときは告示に示された4倍の床倍率では必要な耐力が不足する場合があります。
そんな時に釘ではなくビスを利用して床倍率を向上させます。
吹抜実現系
完全な吹き抜けに床倍率を付与できる金物です。
設置するためには様々な条件がありますので、よく理解して使用しましょう。
CLT床利用系
CLTは告示に示された床倍率を確保できる材料ではありません。
そのため特殊なビスを用いて床倍率を確保する必要があります。
利用する際にはメーカーの仕様をよく理解しましょう
これらの商品は利用条件が必ず設定されています。
それらの条件を理解して正しく使用するようにしましょう。
たくさんの便利な商品がありますので、ぜひご利用ください。
今回は水平構面に使用できる商品を開設しました。
StructureBank-工作物について
『Structure Bank工作物』は構造計算が必要とされない擁壁、塀、階段部材などの工作物に対する構造計算書や図面を、オリジナルのECサイトを通じて提供するものです。
サイトには安全性を確認した構造体の構造計算書類が格納されています。
以下の工作物の構造図と構造計算書をサイト上で購入することができます。
ユーザーは構造設計事務所に依頼することなく、必要な構造計算書類を購入することができます。
・高さ2mまでのL型擁壁(1階~3階建ての木造住宅を設置可能)
・高さ2mまでの逆T型擁壁(平屋建ての木造住宅を設置可能)
・高さ2mまでのコンクリート塀
・鉄骨階段の踏板
利用できる構造計算書類の総数は120点を超えており、様々な状況下における工作物のパターンを網羅しています。
無料会員登録後、すべての商品をクレジットカードにて購入可能です。
擁壁どうしようか?と悩んでいる時間を0にします。ぜひともご利用ください!