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さて、工場や倉庫の増築にあたり、建設会社との基本設計を進めていくと、
工期を含めた具体的な建設計画をすり合わせる段階になります。
ここで注目していただきたいのは、見積もり金額だけではないのです。
工事によって操業を止めなければならないかも
操業を止めると生産力が落ちるわけですから、その間の生産量も下がり、会社の利益はがくんと落ち込んでしまいます。
それを防ぐためには、機械・設備の稼働を踏まえた工期の設定・工事範囲の選定をしなければなりません。
操業を続けながら工事をするには
①.工期自体を短くする
最もシンプルな方法です。例えば機械の増設のために既存設備をジャッキアップする必要があるなど、
どうしても既存の設備を止めることを避けられない場合は、止める期間そのものを短くするほかありません。
工事業者の段取りなど、出来るだけ効率よく工事を進められないか、建設会社に申し出てみましょう。
②.施工範囲を絞り込む
不要な作業が含まれていないでしょうか。例えば建設機械の養生スペースとして、設備の稼働範囲を使うことになっていないでしょうか。
もしかすると別に空きスペースを用意してあげれば解決する話かもしれません。
③.工法を変えてみる
大きな設備の頭上を往来する工事……例えば、天井の修復工事などの場合でもいろいろな方法で修復が行えます。
すべて高所作業車によって短期間で済ませてしまうことも出来ますし、吊足場を敷いたうえでの長丁場の修復が必要かもしれません。
このように、どの工法を用いるかによって、その工事範囲の真下の設備の停止期間も変わるのです。
工事金額だけじゃないコスト意識が必要
このように、工事金額だけではなく「工事によって発生するロス」が、実は工事コストにとって命取りになる可能性があります。
企業の施設担当の方には、一目では見えないコストを意識しつつ、最適解を探していくことが求められます。