木造住宅なら布基礎とべた基礎のどっちがベター?

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こんにちは!擁壁構造計算書のECサイト「StructureBank-工作物」の建築構造用語集 編集部です。今回は「高さ方向の地震層せん断係数の分布係数」とは何かを解説します。

 この記事を書いているのは、2019年9月30日。そう、消費税が10%へ増税するまさに前夜です!
随所で増税前の駆け込み需要がさぞかし凄いんだろうな…と思いきや、ニュースを見る限りはそうでもなさそうです。
建築業界も増税後の冷え込みにドキドキですが、意外にいつもと変わらない仕事量かもしれませんね。

 建築業界の景気を大きく左右する「戸建住宅」の特に「基礎」が今回のテーマです。
住宅の基礎と言っても「べた基礎」か「布基礎」や「杭基礎」など、その種類は複数あります。

 多くの木造住宅は「べた基礎」や「布基礎」を採用している場合がほとんどです。
では、どちらにどんなメリットがあるのでしょうか?今回は基礎の使い分けについて紹介していきます!

べた基礎とは?

 木造住宅においては、鉄筋コンクリートで分厚く敷いたスラブ(分厚い板のこと)で、建物の総重量を支える基礎形式のことを言います。
スラブ全体の面として建物を支えているので、地面に沈みにくく、比較的多くの地域で用いることができます。

布基礎とは?

 べた基礎とは違い、壁の直下に沿いながら間取りを描くように、基礎を配置する形式のことを言います。
建物重量を支える面積が小さいため、べた基礎よりもしっかりとした地盤が必要になります。

使い分けるポイント

 ここまで見ると「べた基礎の方が圧倒的にメリットだらけじゃないの?」と思うかもしれませんが、実はそうとは限りません。
地盤が元からしっかりしている、あるいは地盤改良によって強固な地盤を確保できた場合なんかは、布基礎の方がコンクリート量を減らすことができるケースもあります。

また例えば住宅の中のガレージを思い出してください。

こう言った場合広い空間が必要となることが多いのですが、
べた基礎を採用した場合、このガレージの下に敷くスラブが非常に分厚いものになり、コンクリート量が多くなることもあります。

基礎形式は、地盤の強さを事前に調べておいてこそ、ピシッと決めることができるのです。