【斜線制限対策】桁落ちするなら耐力壁の高さに要注意!

@Koyoarchiです。ご安全に!

日本全国、今日もどこかで新築の戸建住宅が建ち続けています。たいていはまとまった広さの住宅地の数区画を一気に開発していくことが多いですね。
(私の家の近所も「分譲地販売中」ののぼりが立っています…)
そんな立地なので、設計者なら避けては通れない制約がたくさんあります。
皆さんも、斜線制限や日影制限などを満たすために屋根の勾配を部分的に変えたり、桁落ちさせることが常套手段になってはいないでしょうか。

工期や予算がシビアな中で、出来れば構造設計費用も安く、もっと言えば設計期間も短く抑えたいですよね!
そこで今回は構造的な視点からこれだけは守っておきたい桁落ちのポイントについて紹介していきます!

桁落ちラインの“壁の高さ”は○○以上確保すべし!

当然、桁落ちすればその分壁の高さは低くなります。
壁の高さというのは実は非常に重要で、実は木造住宅においては「階高の1/2以上の壁の高さ」を確保していないと、耐力壁(構造要素)として見做すことができないのです。
そのため、もし桁落ちした箇所の軒桁高さが階高の1/2を下回っていた場合、それらとは別に、内部にたくさんの耐力壁を作らないといけなくなってしまうのです。

桁落ちラインにはまめに○○を配置すべし!

この○○、なんだかわかりますか?…そう、です。
桁落ち箇所には母屋梁が必要不可欠です。もし柱がなくて母屋梁が3mも4mも飛ぶようになってしまうと、屋根の重量程度といえど、その梁せいは大きくなってしまう可能性が非常に高くなります。
たいていの場合、桁落ち箇所から水下側は勾配天井になることが多いため、迂闊に梁せいを上げることも出来ません。
結局天井のふところ内では梁がおさまらず、柱を部屋の内部に配置するケースがほとんどです。この調整の手間が意外にかかってしまうので、
初めから柱が部屋内に出るようにしておく、または壁を設けて柱を置いても問題ない間取りにしておく…などの対策がおすすめです!

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