経済性を高める構造計画とは?

@Koyoarchiです。ご安全に!

建設業界というのはすごいお金が動くなぁ…

…といきなりしみじみとした気分で始まってしまいました。
このご時世、建設業界に限らず製造業なんかのいわゆるものづくりの業界というのは、国内における需要が減ってきている一方で、その減っている中でも一件一件のプロジェクトが大きくなっているような気がしてなりません。
競争体力のある大手や、技術力やノウハウ・人材の豊富な老舗メーカーに集中していくような感じがしていますね。

建設業界は小規模なプロジェクトであっても、億単位のお金が行き交うのもよくあるようです。億ですよ、億。
僕の私生活で億なんて単位、腸内細菌のことでしか耳にしたことのない単位ですよ。そう、ヨーグルトね。

建築設計の時点でも施工までのコストをしっかり意識した設計が求められています。
構造設計者が経済性の高い構造計画を立てるには、どうすれば良いのでしょうか。

RC造は型枠工事費、鉄骨造は躯体費

建設業界にはいろんな業態があり、ゼネコン、組織設計事務所、専業の設計事務所、建設コンサルタント、各社が建設に関わるトータルコストの削減について様々な知識を備えています。
詳しく調べてみると、特にRC造においては型枠工事費、鉄骨造においては躯体費がコストアップの大きな要因となっているようです。

「部材の数量を減らせば良いのか?」

特に鉄骨造においては、躯体費が経済性の重点課題と言われているので、
「だったら部材断面を小さくすれば良い」という結論に繋がりそうなのですが、実はそれだけではありません。

材料費のそもそもの原料費だけではなく、加工費、製造のための人件費や、加工するために工期が延長し、作業者の確保に費用がかかったりするなど、
部材断面にかかるコストというのは、多面的な性質を持っています。
部材数量としては小さく、また原料が少なく抑えられても、それが一般に流通しづらいものだったり、特別な加工や現場での手間を要するものであれば、
むしろ単純な断面で大きい部材を使用した方が圧倒的にトータルコストを抑えることができるケースも多くあります。

この辺りのバランスを抑え、最適解を見つけていくにはどうしたら良いのでしょうか…
まだまだこのシリーズは続きそうですね。

<注目>必要部材が最初にわかる、新たな構造設計サービスも!

一方で最近は構造計算済みのデータをダウンロードできるというサービスも登場しています。
既に計算済みの状態から、意匠設計をすることができるので後々の調整や修正を一切省略でき、また構造設計費用を抑えるだけでなく、トータルコストを明確に把握することが出来るのです。

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