筋交いを見せる場合の注意とは?

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こんにちは!建築構造モデルデータダウンロードサービス「STRUCTUREBANK」の建築構造用語集 編集部です。

在来軸組工法で重要な役割を果たす筋交いですが、狭小住宅になると、どうしても空間に対して耐力壁が占める割合が大きくなってしまいます。

狭小住宅だからこそ開放的な空間を作りたいものですよね。

そんな時に使えるのが、筋交い耐力壁に仕上げをせず「筋交いを見せる」という方法です。

今回は、そんな筋交いを見せる時の注意点をカンタンに解説します。

金物が取り付く位置を把握する

筋交いを表しにするときの注意点は「金物が見える」ということに尽きます。

筆者も何度か「金物が見えることに気づかなかった」というお客様の声を聴くことがありました。

構造的な注意点ではないですが、筋交いによってどのような金物が必要なのかをまとめました。

45x90以下の筋交いでは端部金物が見える

45x90以下のサイズの筋交いでは端部の金物を取り付けることが告示で定められています。

金物は様々な形状のものがありますので、どの位置にとりつくのかをよく把握して使用しましょう。

代表的な分類は以下の通りです。

柱の内側と横架材に取付け柱の内側に取付け柱の外側に取付け
柱の低い位置に取り付けるので、低い位置で見える柱に取り付けるため、高い位置で見える。表からは見えにくい。柱に取り付けるため、高い位置で見える。裏からは見えにくい。
左:(株)タナカ ジャスティーガセット・ライト 中央:(株)タナカ1.5倍用ハイパーガセット 右:(株)タナカ:メタリフ筋かいプレート
金物は柱頭にも出てくるので注意!!

写真は柱脚のみですが柱頭にも取り付けます。設計の時に見落としがちなので、柱頭にも気を配る必要があることを覚えておいてください!

90x90の筋交いは端部金物がボルト

90x90の筋交いではボルトを使用することが告示で定められています。

実は、筆者が筋交いの金物を意識しだしたのはこのボルト接合がきっかけでした。ボルトであれば柱頭に出てきてもかっこいいのでは?と思ったのです。

その辺の感覚は人によって異なりますが、、、(*´ω`*)

端部ボルト

ボルトによって柱と接合。筆者としてはお気に入りの納まり

90x90以上のたすき筋交いでは中央交差部の金物が見える

90x90のたすき筋交いの場合、柱幅内で交差させるには筋交いを切欠く必要があります。

切欠いた箇所を補強するために交差部に金物を取り付ける必要があります。

これがネックなんですよね、、、、、プレートではない方法はたくさんあると思いますが告示上はこの仕様に決められています。

端部ボルト

切欠いた筋交いをプレートで補強。真ん中に金物が出てくるのをどうとらえるか、、、

どの筋交いでも柱脚のホールダウンに注意

そして、当然のことですが筋交い金物ばかりを注意していてはいけません。

筋交いが取り付く箇所には、ほとんどといっていいほどホールダウンアンカーが必要です。

筋交い金物は隠すことができたけども、ホールダウンのことを忘れていた、、、なんてことが内容に気をつけましょう。

端部ボルト

ご存じホールダウン金物。筋交い金物との干渉に注意しましょう。設計段階で取付位置や方向を検討しておくのが望ましいです。
(株)タナカ:プルースホールダウン

いかがでしたでしょうか。今回は筋交いを表しで設計するための注意点を解説しました。

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